ibusは現在Xキーボード配列と、インプットメソッドの切り替えに対応しています。Xキーボード配列はibus コンテキストメニューにインプットメソッドを追加することができます。これは、キーボード配列と入力メソッドを、ibusユーザーに同レベルで提供されます。
iBus の切り替えのショートカットはデフォルトでは Control+Space です。IBus で前回利用した入力メソッドのオンとオフの状態を切り替えます。新しい動作は MacOS と ChromiumOS での入力メソッドの切り替えの動作に似ています。以前の Control+Space の動作に戻したい場合には ibus-setup の設定オプションで切り替えることができます。しかし、これは将来削除されるかもしれません。新しいデフォルトの動作に関するフィードバックについては歓迎します。
特定の国に固有のその他のトリガーショートカットの割り当ては、それぞれの入力メソッドのエンジン側の設定に移されました。現在、Control+Space のショートカットのみがデフォルトで定義されています。たとえば、唯一、韓国語のエンジンのみが使う Hangul キーや、日本語のエンジンのみが使う全角/半角キーなど。
ibus-gnome3 は gnome-shell の拡張で、通常の GTK のバージョンの代わりに、入力メソッドの候補ウィンドウや、gnome-shell のインジケーターアイコンとメニューを提供します。インジケーターには現在の入力メソッドを象徴するテキストの記号かキーボード配列がアイコンで使われます。キーボード配列は国別コード (たとえば、'us'、'fr'、'de'など) そして、入力メソッドではネイティブな文字 ('中'、'あ' など) が表示されます。ibus-gnome3 は ibus のサブパッケージとして提供され、Fedora 16 では Technology Preview です。Fedora 17 に合わせてアップストリームの GNOME Shell 拡張に統合化できることを目指しています。ibus-gnome3 は gnome-tweak-tool の中の GNOME Shell 拡張から有効化して使うことができます。詳しくは
Features/GnomeInputIntegration をご参照ください。
iBus は、すべての GTK、QT および X11 アプリケーションのための統一された方法で X の Compose キー (libX11 XIM によって提供される) のいくつかをサポートしています。現在、US International モードと、デスクトップの言語がブラジルポルトガル語語の場合の Cedilla モードで提供されています。
ibus エンジンは XKB オプションを定義できるようになりました。たとえば、ユーザーが ibus-m17n により提供されるインド語エンジンを有効にするとき、Alt_R (右 Alt) が自動的に AltGr (オルタネートグラフィックキー) にマッピングされます。ユーザーが ibus-anthy に切り戻すと、再びマッピングが解除されます。
ibus-gucharmap は Unicode インプットメソッドを提供する新しいインプットメソッドエンジンです。これは、その場でのキャラクターマップ表示、Unicode 名に基づいた文字検索、およびさまざまなキーボードショートカットを用いた簡単なナビゲーションをサポートします。
タミル語のサポートが Indic Typing Booster 予測型テキストインプットメソッドに追加されました。また、Tamil-99 および Inscript レイアウトをサポートします。
Fedora に ナスタアリーク体のフォントが含まれます。ペルソ・アラビア語を記述する際に使用される主な書体の1つです。そして、ペルシャ文字の伝統的な主流スタイルです。
ウルドゥー語のアラビア文字サポートは、次の新しいフォントパッケージを追加することにより向上されます: nafees-naskh-fonts, nafees-nastaleeq-fonts, nafees-tehreer-naskh-fonts, nafees-riqa-fonts, および nafees-pakistani-naskh-fonts。
WQY Microhei font は今デフォルトで中国語に対して使用されます。より多くのフォントサポートを必要とする中国語のユーザーは yum groupinstall の 'simplified-chinese-support' または 'traditional-chinese-support' によりそれらをインストールできます。